ここからはLesson5-1で記載した8つのカテゴリのそれぞれのチーズについて、1つずつ学んでいきましょう。分類や特徴がわかると、チーズ選びもグンと楽しくなります。
①フレッシュチーズ Les fromages à pâte fraîche
■定義■
熟成をしていない生地のチーズ
■解説■
ミルクを固めただけで、まったく熟成をしないのがこのカテゴリです。
名前の「フレッシュ」 は「新鮮」の意味ではなく、「熟成していない」ことを指しています。ミルクの種類(牛、羊、山羊、水牛)や凝固方法(レンネット、酸、加熱)などによって形や味わいは様々ですが、どれもミルク本来の自然な甘みと風味にあふれたおいしさがあります。
生クリームを加えたものもあり、癖がないのでチーズが苦手な方にも難なく食べられ、サラダやデザートにも最適です。 熟成をしていないので生モノと同様、傷みやすく、通常は作って数時間から数日のうちに食べきります。
■このカテゴリに分類される主なチーズ■
モッツァレッラ、フロマージュ・ブラン、クリームチーズ、リコッタ、ブリア=サヴァラン、フェタ、ブロッチュ、カッテージ、ハロウミ、マスカルポーネ
※リコッタチーズ…加熱による凝固を採用したチーズの代表。ミルクではなくホエイを煮込んで作るので、 チーズの一種とは言えないとする見方もある。
■Lesson5-2 まとめ■
- フレッシュチーズとは「熟成をしていない生地」を指す。
- 「フレッシュ」とは「熟成していない」ことを意味する。
- フレッシュチーズの特徴として、ミルク本来の自然な甘みと風味にあふれたおいしさがあり癖がないこと、傷みやすく保存が聞かないことなどが上げられる。