Lesson5-3 ソフトチーズ(天然外皮のソフトチーズ)

②ソフトチーズ(天然外皮のソフトチーズ) Les fromages à pâte molle à croûte naturelle

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バノン(banon)/picturepartners/Shutterstock.com

■定義■

自然にできた外皮があり、生地がやわらかいチーズ

■解説■

チーズを熟成させていると、自然と外側が固まってきて、外皮が形成されます。そうしてできた天然の外皮を持ち、生地が柔らかいものがこのカテゴリです。このソフトチーズと白カビチーズ、 ウォッシュチーズをひっくるめて「ソフト系」のチーズと考えることができます。

実はどのチーズをこのカテゴリに分類するかは難しいところなのです。というのも、生地をやわらかく精製し、人為的な外皮をつけずに熟成するものというと、山羊乳を使用したチーズが多いのですが、 山羊乳を使用したチーズは「シェーブルチーズ」に分類されますので、このカテゴリに属するチーズはあまり多くありません。 以前は山羊乳で作られていましたが、現在は牛乳などの他の動物のミルクで作られるようになり、製法は以前と変わっていないといったケースのチーズが主にこのカテゴリに入っています。

熟成期間は約10日から長くても数週間なので、あまり癖がなく、ミルク本来の風味が楽しめるチーズです。

■このカテゴリに分類される主なチーズ■

ペライユ、サン=マルセラン、フルール・デュ・マキ、バノン

■Lesson5-3 まとめ■

  • ソフトチーズとは自然にできた外皮があり、生地がやわらかいチーズを指す。
  • 人為的な外皮をつけずに熟成するチーズは山羊乳を使用したチーズが多いが、 山羊乳を使用したチーズは「シェーブルチーズ」に分類されるため、現在は牛乳などの他の動物のミルクを使用しソフトチーズの製法で作られたチーズが主にこのカテゴリに分類される。
  • 熟成期間は約10日〜数週間で、あまり癖がなく、ミルク本来の風味が楽しめるチーズ。