チーズを楽しむなら、チーズをもっと知りたいなら、とりあえずこれだけは押えておきたい定番の銘柄を18種類選んでみました。 まだ食べたことのないチーズがあったら、一度は必ず味わってみてください。
まずは何から手をつけていいのかわからない、という方。ぜひこちらを参考にしてチーズの味わいを楽しんでみましょう!
モッツァレッラ Mozzarella
- 分類:フレッシュチーズ
- 産地:カンパニア州、他(イタリア)
- 乳種:水牛乳、牛乳
- 熟成期間:なし
- 脂肪:40~52%
- 美味しい季節:1年中
■解説■
モッツァレッラとはイタリア語の「ちぎる」という意味の単語「mozzare」からきています。 その名の通り、普通のチーズのようにカードを型に入れず、練って伸ばしてちぎった塊のまま出荷します。
18世紀にイタリアのサレルノで誕生し、もともとは水牛乳だけで作られていました。現在は牛乳も使われ、世界中で生産されていますが、やはり本場カンパニア州の水牛で作られたモッツァレッラチーズは格別です。
ただモッツァレッラをはじめとするフレッシュチーズは、熟成しないので日持ちがせず、日本でおいしいモッツァレッラチーズを食べたいと思ったらやはり国産の、製造時期が新しいものから探すのもよいでしょう。
イタリアでは水牛乳で作られたものはモッツァレッラ・ディ・ブッファラ(mozzarella di bufala)、牛乳で作られたものはモッツァレッラ・デ・ヴァッケ(mozzarella di vacha)または フィオル・ディ・ラッテ(Fior di Latte)と呼んで区別され、イタリアのD.O.P. (Denominazione di Origine Protetta/原産地名称保護制度)で品質が保障されているのはモッツァレッラ・ディ・ブッファラのみです。
新鮮なモッツァレッラチーズはきめ細やかで、お餅のような食感が楽しめます。日本では白くて美しい肌の人を「餅肌」と言いますが、やはりイタリアでも色白の人のことを「モッツァレッラのように白い肌」というようです。(ただイタリア人は日焼けが好きなので、褒め言葉ではないそうですが。)