ブルー・スティルトン Stilton
- 分類:青カビチーズ
- 産地:ダービーシャー州、レスターシャー州、 ノッティンガムシャー州(イギリス)
- 乳種:牛乳
- 熟成期間:2ヶ月以上
- 形状:円筒型
- 直径:20cm
- 高さ:25~30cm
- 重さ:5~8kg
- 脂肪:48~55%
- 美味しい季節:1年中
■解説■
このスティルトンはイギリスを代表するチーズのひとつであり、先に紹介したイタリアのゴルゴンゾーラ、フランスのロックフォールと並んで、世界三大ブルーチーズと言われています。エリザベス女王の好物としても有名で、毎日欠かさず召し上がっているとか。
スティルトンとはイギリスのスティルトン村のことで、このチーズを初めて販売し世に広めた「ベル・イン」という旅館があるところです。このベル・インという旅館は現在も存在しています。
スティルトンには青カビの入っていない「ホワイト・スティルトン」もあり、これは製法が確立されるまでなかなか青カビが思うように入らず、失敗したものをホワイト・スティルトンとして売ったことがきっかけと言われています。スティルトンと言えば通常は青カビチーズのことを指します が、白い方と区別するために、ブルー・スティルトンという言い方をすることもあります。
自然にできた外皮があり、大理石のように美しい青カビの入り方が特徴です。後に紹介するチェダーチーズと同様、チェダリングという製法を経ているため、他の青カビチーズに比べて水分が少なく、やや硬めですが、ボロボロと崩れる食感がさっぱりしています。
地元イギリスではクリスマスプレゼントに銀のポットに入れたスティルトンを、「デザートにどうぞ」という意味を込めてプディングと一緒に送る習慣があり、クリスマスの夜にはスティルトンを甘いポートワインと共に食べるのが伝統なのだとか。クリスマスには街の売場にズラッとスティルトンが並ぶそうです。
2005年にイギリスチーズ委員会(British Cheese Board)が「寝る前に食べたチーズと夢の関連性」について調査を行ったところ、就寝30分前にスティルトンを食べた人の8割が奇妙な夢を見たという結果が出ました。
皆さんも試してみてはいかがでしょうか。