チーズにはまだまだ多くの体に良い栄養素が豊富に含まれています。ビタミンA、ビタミンB2、その他のミネラル類。これらは健康だけでなく、美容やアンチエイジングにすぐれた効果を発揮します。
ビタミンA・ビタミンB2について
ビタミンAは皮膚や粘膜を強くし、お肌のハリとツヤをよくする効果があります。また、免疫力を高める効果もありますので、風邪の予防にもなります。
ビタミンB2は脂肪を分解し、体に蓄積させない効果がありますので、ダイエットにも最適です。
またビタミンは総じて生活習慣病の予防にもなります。
各種ミネラル類
チーズにはカルシウムの他に、リン、マグネシウム、鉄分、フッ化物、マンガンなどのミネラル類を豊富に含んでいます。これらはどれも下のように人間の生命を維持するために必要な役割を担っています。
- リン…骨、神経、核酸
- マグネシウム…タンパク質の合成、鎮静作用
- 鉄…血色素の合成、免疫力
- フッ化物…骨、歯
- マンガン…生殖機能、乳腺の機能
乳酸菌について
ミルクをチーズに変える手伝いをし、熟成中も大活躍する乳酸菌は、チーズをチーズたらしめる立役者と言っても過言ではありません。そして乳酸菌はチーズの栄養価をアップすることに一役も二役も買っています。
乳酸菌のお家芸はお腹の調子を整えることですが、もちろんそれだけではありません。肌荒れにも効果があり、また、乳酸菌の分泌作用でつくられるペプチドと呼ばれるアミノ酸の集合体は、血液中のコレステロールを下げる働きがあります。
チーズの体に良い食べ方について
毎日チーズを食べるようにすれば、冒頭のヒポクラテスの言葉のように丈夫な体を作る助けになります。ぜひ毎日の食生活に積極的に取り入れるようにしてみてください。
例えばテーブルソルトの替わりにパルメザンを使う、朝のパンに一枚チーズをはさむ、食後の果物にチーズのスライスを添える、など変化自在のチーズなら工夫次第で様々な取り入れ方が可能になります。
特に、野菜や果物との組み合わせはおすすめです。実はこれだけ栄養価の高いチーズですが、ただ2つだけ、足りない栄養素があるのです。それがビタミンCと食物繊維です。
逆に野菜や果物など、ビタミンCと食物繊維の含まれている食べものをチーズと一緒に合わせれば、この上ない完璧な栄養食になるということです。
ビタミンCと食物繊維を豊富に兼ね備えたフルーツといえばキウイ。キウイには100g当たり69mgのビタミンCと、2.5gの食物繊維が含まれています。このようにすれば、生クリームを合わせたり、ケーキを食べるよるも、ずっとヘルシーなデザートとしても楽しめます。
■Lesson9-3 まとめ■
- チーズにはビタミンA、ビタミンB2などのビタミン、カルシウムの他に、リン、マグネシウム、鉄分、フッ化物、マンガンなどのミネラル類など、多くの体に良い栄養素が豊富に含まれている。
- チーズには書かせない乳酸菌は、お腹の調子を整える効果や、乳酸菌の分泌作用でつくられるペプチドと呼ばれるアミノ酸の集合体は、血液中のコレステロールを下げる働きがある。
- チーズの体によい食べ方の1つとして、チーズに足りない栄養素であるビタミンCと食物繊維をおぎなうために果物や野菜と一緒に摂取する方法がある。変化自在のチーズは工夫次第で様々な取り入れ方が可能となる。