チーズの道具について、まずは最も活用頻度が高いナイフからです。それぞれの形状とチーズの特性に合わせたチーズの特徴、扱い方などを、写真と共に学んでいきましょう。
■オメガナイフ
ソフトチーズ、青カビチーズ向きのナイフ。
刃の側面に穴が空いているので、やわらかいチーズがナイフにベトッとつかずにきれいに切れます。青カビチーズでもロックフォールのようにほろほろと崩れやすいものは、大きなかたまりだとやや切りにくくなります。
■スライサー
ハード系のチーズを薄く削るための器具です。削るときの角度や力加減である程度は太さを調節できます。
■ワイヤー・カッター(ハンドリナー)
フレッシュチーズや青カビチーズなど、表皮のないチーズを切るための器具です。
■おろし器
硬いチーズを磨り下ろすための器具です。料理に使う人は常備しておくと便利です。
出来合いの粉チーズを買うより風味が格段に違います。
■クロタン・ナイフ
名前からも察しがつきますが、クロタン・ド・シャヴィニョルなどのシェーブルチーズ専用のナイフです。シェーブルチーズはやわらかく、また熟成が進むと乾いて硬くなり、普通の包丁ではなかなかうまく切れませんが、これを使えばサクッと切れます。
■パルメザンナイフ
パルミジャーノ・レッジャーノのような超硬質で大きなチーズのかたまりを削ったり切ったりするためのナイフです。かたまりに楔を打ち込むように突き刺してパカッと割ったり、カケラを切り崩したりして使います。
■ギロチン・カッター
青カビチーズの大きめのかたまりをスパッと切るのに便利な器具です。青カビチーズはほろほろと崩れやすいので、これで一気に切ると、きれいに切れます。
■ハードタイプカッター
ハード系のチーズのかたまりを簡単に切れるカッターです。
■Lesson10-2 まとめ■
- チーズにはそれぞれのチーズに最適のナイフが存在する。それぞれの形状や特徴をしっかり押さえることでチーズを最適な状態で楽しむ事が出来き、人にサーブする際も活用できる。
- オメガナイフ・・・ソフトチーズ、青カビチーズ向きのナイフ。
- スライサー・・・ハード系のチーズを薄く削るための器具。
- ワイヤーカッター(ハンドリナー)・・・フレッシュチーズや青カビチーズなど、表皮のないチーズを切るための器具。
- ワイヤー・・・ソフト系からハード系まで、大きめのかたまりを切るための器具です。 ピアノ線の両端に取手がついている構造。
- おろし器・・・硬いチーズを磨り下ろすための器具。
- クロタン・ナイフ・・・シェーブルチーズ専用のナイフ。
- パルメザンナイフ・・・パルミジャーノ・レッジャーノのような超硬質で大きなチーズのかたまりを削っ たり切ったりするためのナイフ。
- ギロチン・カッター・・・青カビチーズの大きめのかたまりをスパッと切るのに便利な器具。
- ハードタイプカッター・・・ハード系のチーズのかたまりを簡単に切れるカッター