Lesson10-2 チーズに用いるナイフ

チーズの道具について、まずは最も活用頻度が高いナイフからです。それぞれの形状とチーズの特性に合わせたチーズの特徴、扱い方などを、写真と共に学んでいきましょう。

■オメガナイフ

Jiri Hera/Shutterstock.com

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ソフトチーズ、青カビチーズ向きのナイフ。
刃の側面に穴が空いているので、やわらかいチーズがナイフにベトッとつかずにきれいに切れます。青カビチーズでもロックフォールのようにほろほろと崩れやすいものは、大きなかたまりだとやや切りにくくなります。

■スライサー

Bernd Schmidt/Shutterstock.com

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ハード系のチーズを薄く削るための器具です。削るときの角度や力加減である程度は太さを調節できます。

■ワイヤー・カッター(ハンドリナー)

Igor Grochev/Shutterstock.com

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フレッシュチーズや青カビチーズなど、表皮のないチーズを切るための器具です。

■おろし器

Steve Cukrov/Shutterstock.com

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硬いチーズを磨り下ろすための器具です。料理に使う人は常備しておくと便利です。
出来合いの粉チーズを買うより風味が格段に違います。

■クロタン・ナイフ

名前からも察しがつきますが、クロタン・ド・シャヴィニョルなどのシェーブルチーズ専用のナイフです。シェーブルチーズはやわらかく、また熟成が進むと乾いて硬くなり、普通の包丁ではなかなかうまく切れませんが、これを使えばサクッと切れます。

■パルメザンナイフ

gresei/Shutterstock.com

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パルミジャーノ・レッジャーノのような超硬質で大きなチーズのかたまりを削ったり切ったりするためのナイフです。かたまりに楔を打ち込むように突き刺してパカッと割ったり、カケラを切り崩したりして使います。

■ギロチン・カッター

青カビチーズの大きめのかたまりをスパッと切るのに便利な器具です。青カビチーズはほろほろと崩れやすいので、これで一気に切ると、きれいに切れます。

■ハードタイプカッター

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ハード系のチーズのかたまりを簡単に切れるカッターです。

■Lesson10-2 まとめ■

  • チーズにはそれぞれのチーズに最適のナイフが存在する。それぞれの形状や特徴をしっかり押さえることでチーズを最適な状態で楽しむ事が出来き、人にサーブする際も活用できる。
  • オメガナイフ・・・ソフトチーズ、青カビチーズ向きのナイフ。
  • スライサー・・・ハード系のチーズを薄く削るための器具。
  • ワイヤーカッター(ハンドリナー)・・・フレッシュチーズや青カビチーズなど、表皮のないチーズを切るための器具。
  • ワイヤー・・・ソフト系からハード系まで、大きめのかたまりを切るための器具です。 ピアノ線の両端に取手がついている構造。
  • おろし器・・・硬いチーズを磨り下ろすための器具。
  • クロタン・ナイフ・・・シェーブルチーズ専用のナイフ。
  • パルメザンナイフ・・・パルミジャーノ・レッジャーノのような超硬質で大きなチーズのかたまりを削っ たり切ったりするためのナイフ。
  • ギロチン・カッター・・・青カビチーズの大きめのかたまりをスパッと切るのに便利な器具。
  • ハードタイプカッター・・・ハード系のチーズのかたまりを簡単に切れるカッター