ここでは伝統料理や郷土料理を中心に、チーズを使った様々なレシピを学んでいきましょう。
どのレシピにも一応チーズの種類は特定してありますが、伝統や本格派にこだわらないなら、似たような種類の他のチーズを使用してもほとんど問題はありません。チーズ以外の材料もLesson12を参考にして、チーズと相性の良いものを選べばいろんなバリエーションに応用できると思います。
チーズの使い方を工夫することがいかに皆さんの食卓を楽しく豊かにするか、これらのレシピを通して学んでいただければと思います。
チーズのレシピ
チーズを使った料理に入る前に、まずは家庭で簡単に作れるフレッシュチーズのレシピをご紹介いたします。ここで作った自家製チーズを、後にご紹介するチーズ料理の材料として使うこともできますので、ぜひ自作チーズにチャレンジしてみてください。
【ラブネ(Labneh)】
レバノンで広く食べられているクリームチーズです。
ヨーグルトをこすだけの簡単なものですが、これも一種の乳酸菌凝固によるフレッシュチーズと言うことができます。ほのかな酸味で、デザートや料理の食材、サラダなどに幅広く使える上に、脂肪分が少なくとってもヘルシーなチーズです。
■材料
- ヨーグルト
- 塩
■レシピ
- ボウルの上に布を広げる。
- 別のボウルでヨーグルトと塩をまぜ、味見をしながら塩を少しづつ追加して味を整える。
- ヨーグルトをスプーンですくって布の真ん中に入れ、布で包み込む。
- 布の四隅を結んで割り箸などの棒に縛り、容器のふちに吊るす。
- 冷蔵庫に入れて3日間そのままにして水気を抜く(お好みでひと晩やふた晩でもよいのですが、3日間が一番ほどよい質感と味になります)
- 容器に移してオリーブオイル、ミントやブラックペッパーなどのハーブをかけて出来上がり。
■食べ方
- 肉料理や温野菜に添えて
- サラダに
- ナッツ類や蜂蜜をかけてデザートに
- ディップにしてパンと一緒に
【カッテージチーズ(Cottage Cheese)】
オランダ原産の定番フレッシュチーズです。さわやかな酸味と淡白な味わいが特徴で、サラダやデザートに最適です。米国の家庭でもよく食べられています。これを型に入れて固めたものがパニールで、インド料理のほうれん草カレー「パラク・パニール」などには定番の具材です。
ここではレモンを使用していますが、酢やレンネットを使用するレシピもあります。
■材料
- 牛乳(低温殺菌のもの) 1リットル
- レモン汁 大さじ1
- 塩 小さじ1(お好みで加減する)
- 生クリーム 大さじ6
■レシピ
- 牛乳を鍋に入れて加熱する。微かに湯気があがってきたら弱火にする(沸騰させない)
- レモン汁を入れ、数分かきまぜる。
- 生クリームと塩を入れてさらにかき回す。
- 火を止め、鍋に蓋をして、1時間ほど冷ます。この間にカードとホエイが分離してきます。
- ボウルの上に清潔な布をしき、4を入れてホエイを排出させたら完成。
■食べ方
- サラダに
- クラッカーにのせて
- フルーツと一緒にデザートとして