Lesson13-3 メイン料理のレシピ

チーズは主役にもなれば名脇役にもなれる食材です。メインの食事にチーズをたっぷり使ったら、前菜はチーズを使わないあっさりしたサラダ、食後のデザートはカットしたフルーツなどにすると、くどくなりません。バランスを考え、食生活のどの場面でチーズを活躍させるかを工夫するのも、美味しいチーズ生活の秘訣と言えます。

 

【タルティフレット(Tartiflette)】

margouillat photo/Shutterstock.com

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18世紀フランスの料理家フランソワ・マシアロの著書『宮廷とブルジョワジーの料理』に初めて登場する、オート=サヴォワ県の郷土料理です。地元のセミハードチーズ、ルブロションを使いますが、もちろん他のセミハードチーズも使えます。

■材料(4〜6人分)

  • じゃがいも 2kg
  • オリーブオイル 大さじ1
  • 玉ねぎ(大) 2個(薄くスライス)
  • 豚バラ肉のベーコン 500g(さいの目切り)
  • ワイン 小さめのコップ1杯(サヴォワ地方産のワインがおすすめ)
  • 大きめのにんにく 1片
  • クレームフレーシュ 大さじ8(なければサワークリームと生クリームを半々で混ぜる)
  • ルブロション 1kg(たんざく状に切っておく)
  • 無塩バター 50g
  • パルメザン(粉チーズ) 200g

■レシピ

  1. じゃがいもを茹でて皮を剥き、1cmくらいのサイコロ状に切る。
  2. フライパンでオリーブオイルを熱し、たまねぎをきつね色になるまで炒め、別の容器に移しておく。
  3. 同じフライパンに豚バラ肉のベーコンを入れ、中火でほどよく焦げ目が付くまで炒める。
  4. 3を箸でつまんでキッチンペーパーの上にのせ、余分な油をとりのぞいておく。
  5. 同じフライパンに1と2を入れ、静かに揺り動かしながら2分炒める。
  6. 白ワインをそそいで、さらに1〜2分、弱めの中火で炒める。
  7. にんにくを半分に切り、その断面でグラタン皿の内側をよくこする。
  8. にんにくを押しつぶして6に加える。
  9. グラタン皿の内側にクレームフレーシュを薄く塗る(少し残しておく)
  10. グラタン皿に6のじゃがいもと玉ねぎを少し入れ、その上に4の豚バラ肉のベーコンを少しちらし、さらにその上にルブロションを少しちらす。これを繰り返し、最後はじゃがいもと玉ねぎが一番上にくるようにする。
  11. バターをいくつかのカケラにして10の上にちらし、クレームフレーシュの残りをたらす。そしてその上からパルメザンをかける。
  12. 200度に熱しておいたオーブンで25分間、チーズがこんがりとするまで焼いて出来上がり。