Lesson13-4 パーティーのレシピ

Lesson11でパーティーのノウハウを少しお話しいたしました。パーティーでチーズプラトーを主役にする場合は、メインの食事はあっさりしたものが好ましいのですが、ここではチーズが中心のお食事でワイワイやりたい場合のパーティー向けレシピをご紹介いたします。

 

【チーズフォンデュ(fondue)】

stockcreations/Shutterstock.com

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もとはスイスの伝統料理ですが、現在では世界中で楽しまれているチーズ料理の横綱です。
使うチーズはエメンタールとグリュイエールが定番ですが、特に本格派にこだわらないなら、自分の好きなチーズを組み合わせてみてください。アルプスのイタリア側ではフォンティーナと牛乳を使ったイタリア・アルプス風チーズフォンデュが存在します。カマンベールとシードルを使ってノルマンディー風にアレンジされたものもあります。溶けるチーズであれば、チーズフォンデュに使えないチーズはほとんどありません。

ひとつの鍋を皆でつつき合うといった点も日本人の趣向に合っているので、チーズパーティーには最適な料理だと言えるでしょう。

 ■材料(6人分)

  • エメンタール 250g
  • グリュイエール 250g
  • にんにく1辺
  • コーンスターチ 大さじ1
  • 白ワイン 1.5カップ
  • パン
  • 野菜
  • ※チーズは他の種類でも可

■レシピ

  1. 白ワイン小さじ2杯とコーンスターチを容器に入れて、よく混ぜ合わせておく。
  2. にんにくを半分に切り、その断面で鍋の内側をこする。
  3. にんにくを鍋の底で潰し、大きなかたまりは捨て、小さなかたまりは残しておく。
  4. 鍋に1の残りのワインを入れ、中火で加熱。
  5. ワインが少し泡立ってきたら(沸騰させない)、8の字にかき混ぜながら、荒く磨り下ろしたエメンタールとグリュイエールを少しづつ入れていく(チーズが均一にまざるように)
  6. 1を入れ、かき混ぜながらトロトロになるまで5〜8分ほど煮込む(チーズが濃くなりすぎたらワインを少し足す)
  7. 弱火にするか、卓上コンロに移す。
  8. 時々かき混ぜながら、フォークや串に刺したパンや野菜などをつけて食べる。

 

 

【ラクレット(Raclette)】

ラクレット(Raclette)/Miriam Doerr Martin Frommherz/Shutterstock.com

Miriam Doerr Martin Frommherz/Shutterstock.com

ラクレットは料理名でもあり、チーズ名でもあります。チーズ・フォンデュと並ぶスイスの代表的な伝統チーズ料理です。もともとはアニメ「アルプスの少女ハイジ」に登場するように、農家の質素な食事でしたが、現在では華やかなパーティーなどで活躍するグルメの食事になっています。

「削ぎ落とす」という意味のフランス語「racler」が語源で、その名の通り大きなラクレット・チーズを半分に切り、断面を焼いて、溶けた部分を削ぎ落としてじゃがいもなどの食材にかける食べ方が本格的なものです。

ここではラクレット専用のグリルを使って皆でわいわい楽しめる方法をご紹介いたします。Lesson10-4の最後で紹介したような本格的なラクレット専用ストーブよりも簡単で、パーティーなどではこの形が一番おすすめです。

 

■材料

  • チーズ(ラクレットの他、溶けるハード系のチーズ)
  • 食材(じゃがいも、肉、パン、野菜など)

■レシピ

  1. 食材を用意する(じゃがいもとパンは必須。後は野菜や肉などを適当に)。それぞれ適当な大きさに切り、お皿に盛りつける。じゃがいもは前もって蒸かしておく。
  2. チーズはパーティーが始まる1時間以上前に冷蔵庫から出しておき、一人当たり200gくらいの分量を人数分スライスしておく。チーズは直前に白ワインを表面に塗っておき、少しやわらかくしておくとよい。
  3. テーブルにチーズと食材を並べて準備完了。
margouillat photo/Shutterstock.com

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■食べ方

ラクレットグリルの上の段で野菜や肉を焼いておく。小さなプレートにスライスしたチーズをのせ、下の段で加熱する。チーズがこんがり泡立ってきたら、焼いた肉野菜やジャガイモにかけて食べる。チーズが足りなくなったら追加でスライスする。

■ラクレットと相性の良い食べ物

蒸かしたじゃがいも、ブロッコリ、ハム、ソーセージ、サラミ、バゲット等のパン、玉ねぎのピクルス、エビ、アスパラガス、等。