Lesson15-2 チーズ図鑑・フランス②

ブルー・デュ・ヴェルコール=サスナージュ Bleu du Vercors-Sassenage

https://fr.wikipedia.org/wiki/Bleu_du_Vercors-Sassenage

https://fr.wikipedia.org/wiki/Bleu_du_Vercors-Sassenage

1998年にAOCを取得した青カビチーズです。
一般的な青カビチーズとは異なり、軽く圧縮されています。それにより生まれるしなやかな食感が特徴です。名前の由来となっているサスナージュ村では14世紀頃、人々が領主に対してチーズで納税することが定められていた、という歴史があります。

テイストの特徴

青カビとしては繊細な味わいを持ち、かすかに苦みが残るのが特徴です。薄くて固い茶色の外皮を持ち、淡黄味かかった中身はみっちりと柔らかいテクスチャーで、大きめの青カビが不規則に広がっています。

Let’s eat!

フレッシュでしっかりとした赤ワインとのマリアージュは格別です。ボジョレー・ヴィラージュなどを合わせてみましょう。

  • フランス:ローヌ=アルプ地方
  • 熱成:2~ 3カ月
  • 重量と形状 :5~6kg、車輪形
  • 大きさ: 直径15cm.高さ7.5cm
  • 乳種:牛
  • タイプ:青カビ
  • 生産者:複数

 

ボーフォール Beaufort

Foodpictures/Shutterstock.com

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1968年にAOCを取得したハードチーズです。
世界を代表するチーズの中でも、チーズならではの魅力や素晴らしさ、伝統を全て兼ね備えているとまで称されているのがこのボーフォールです。AOCに登録されてからは、厳密な管理のもと製造されており、使用される乳は無殺菌乳のみ、形状の特徴である外側の独特なくぼみから、熟成の過程に至るまで細かい規定があります。
AOC制度の保護下にあるボーフォールの製造が認められているのはローヌ=アルプ地方のボーフォルタン、タレンテーズ、モーリエンヌ渓谷に広がる約45万ヘクタールの地域と、ヴァル・ダルリの一部のみに限られています。

テイストの特徴

熟成期間が短いボーフォールは、口溶けのよさと甘く濃厚で複雑な香りを持ちます。熟成期間が長くなると、蜂蜜のような芳醇なフレーバーが加わり、まるで高原の可憐な花をイメージさせる豊かな風味と長い余韻が楽しめます。

Let’s eat!

ボーフォールは最高に贅沢なチーズですので、最高に贅沢に食しましょう。大きく切り分け、手に入る限りの最高のピノ・ノワールと合わせて、最高のマリアージュを楽しみます。また、サヴォワ地方で栽培されているクルミとの相性も抜群です。ピノ・ノワールのほか、シャンパーニュやシャルドネ、リースリングもボーフォールの濃厚な甘味にはぴったりです。
ドライな白はボーフォールの風味を消し去ってしまうため、避けましょう。

  • フランス :口ーヌ=アルプ地方
  • 熟成: 5~18カ月
  • 重量と形状 :20〜70kg、円形
  • 大きさ: 直径35~75cm、高さ11~ 16㎝
  • 乳種:牛
  • タイプ :ハード
  • 生産者:複数

 

ブリー・ド・ムラン Brie de Melun

https://fr.wikipedia.org/wiki/Brie_de_Melun

https://fr.wikipedia.org/wiki/Brie_de_Melun

他のブリーチーズとは異なり、レンネットを使用せず乳酸発酵させて作られます。そのためカードの凝固時間が長いのが特徴です。白い外皮には赤や黄、茶色の色素のカビも見られます。

テイストの特徴

若くフレッシュな状態では、酸味と甘味が感じられます。熟成が進むにつれて、フルーティーな香りと強い発酵臭を持つようになるのが特徴です。

Let’s eat!

深いブーケを持つフルボディの赤ワインなら、どれでも合わせることができます。

  • フランス: イル=ド=フフンス地方
  • 熱成: 2カ月が食べごろ
  • 重量と形状: 1.5kg、車輪形
  • 大きさ :直径24cm、高さ3.5cm
  • 乳種:牛
  • タイプ:白カビ
  • 生産者:複数

 

ブロッチュ Brocciu

Foodpictures

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製法に特徴があるコルシカ島を代表するフレッシュチーズです。
通常のフレッシュチーズはホエーを取り除きますが、これは加えていきます。そのために栄養価に富んでおり、独特の風味を持ちます。工程の最後には、イグサのかごの「カネストル 」あけて水気を切ります。

テイストの特徴

フレッシュタイプはマイノレドでクリーミーな味わいです。熟成させたものにブロッチュ・パスがあり、こちらはややスパイシーで強い風味が特徴です。

Let’s eat!

そのまま塩や砂糖、ローズマリ一、蜂蜜などをふりかけて、軽めのワインと一緒に食べてもおいしくいただけます。またサラダやオムレツ、チーズケーキなど多様なレシピにも活用できます。

  • フランス: コルス地方
  • 熟成: 2~3日
  • 重量と形状: 675g~ 1.3kg、力ゴ入り
  • 大きさ:各種
  • 乳種 :羊
  • タイプ :フレッシユ
  • 生産者 :復数

 

カンタル Cantal

https://en.wikipedia.org/wiki/Cantal_cheese

https://en.wikipedia.org/wiki/Cantal_cheese

1956年にAOCを取得したハードタイプのチーズです。
オーヴェルニュ地方の全てのチーズの祖先とも言われているカンタルは、イギリス伝統のハードチー ズの製法として知られるチェダーリングを用いる唯一のフランスチーズです。

テイストの特徴

熟成の度合いによって味わいが変化します。若いものはマイルドで、ナッツとほのかな乳のフレーバーを放ちます。一方、よく熟したカンタルは強い風味を感じさせます。

Let’s eat!

軽くフルーティーなワインと合わせると素敵なマリアージュを楽しめます。

  • フランス:オーヴェルニュ地方
  • 熟成: 3~6力月が食べごろ
  • 重量と形状 :35~45kg、円筒形
  • 大きさ 直径35~46cm、高さ35~ 39cm
  • 乳種:牛
  • タイプ:ハード
  • 生産者:複数