Lesson15-7 チーズ図鑑・フランス⑦

ロカマドゥール Rocamadour

https://fr.wikipedia.org/wiki/Rocamadour_(fromage)

https://fr.wikipedia.org/wiki/Rocamadour_(fromage)

1996年にAOCを取得した山羊乳のチーズです。
かつてはカベクー・ド・カロマドゥールという名前で知られていましたが、AOC取得以降、シンプル名前に変更されました。これにより、ロカマドウール地区以外で作られた他のカベクーとは区別されています。ちなみにカベクーとは、小さな山羊のチーズの意味です。

テイストの特徴

マイルドでミルキーな味わいですが、甘くナッツのような後味も楽しめます。柔らかくクリーミーなテクスチャーです。

Let’s eat!

ワインを合わせるなら、フルーティーでコクのある赤ワインがお勧めです。特にカオール地方のワインをの相性が抜群です。イチジクを添えてマリアージュを楽しみましょう。

  • フランス: ミディ・ピレネー地方
  • 熟成 :1~3週間
  • 重量と形状 :30g、円盤形
  • 大きさ: 直径4.5cm、高さ1.5cm
  • 乳種:山羊
  • タイプ:ソフト
  • 生産者:複数

 

サン=ネクテール Saint-nectaire

cynoclub/Shutterstock.com

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1955年にAOCを取得したセミハードチーズです。
フランスを代表するチーズの1つであるサン=ネクテールは、オーヴェルニュ地方の火山帯の牧草地で育った牛の乳で、伝統的な製法が守られながら作られています。この辺りの草花は香り高く、その味がチーズにも活かされています。

テイストの特徴

身はナッツのフレーバーと乳から香る青々とした牧草地の味わいを感じさせます。熟成が進むことにより、厚い外皮はほのかにわらときのこの香りを放つようになります。

Let’s eat!

軽めのフルーティーなワインを合わせてみましょう。ハード系のパンと一緒にそのまま食べるのがお勧めです。

  • フランス :オーヴェル二ュ地方
  • 熟成: 8~l0週間
  • 重量と形状: 1.5kg、車輪形
  • 大きさ :直径20cm、高さ4cm
  • 乳種 :牛
  • タイプ :セミハード
  •  生産者 :複数

 

セル=シュール=シェール Selles-sur-cher

Nailia Schwarz/Shutterstock.com

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AOCを取得し、アルチザンによる伝統製法を守っている山羊乳のチーズです。
とてもポピュラーなシェーブルチーズの1つで、表面にまぶした木灰の上を青灰色のカビが覆っています。このチーズを作るのには、乳が約1.3ℓ必要となります。

テイストの特徴

ぎゅっと詰まったようなテクスチャーですが、口溶けがよいのが特徴です。酸味と塩味、甘味のバランスがとても美味で、地元の人々は「本当の美味しさは外皮にある」と皮ごと食べることもあります。

Let’s eat!

辛口の白ワインやロゼ、軽くてフルーティーな赤ワインとの相性がよいので、ぜひそのマリアージュを楽しんでみましょう。

  • フランス:サントル地方
  • 熟成:10~21日
  • 重量と形状:125~140g、円形
  • 大きさ:各種
  • 乳種:山羊
  • タイプ:ソフト
  • 生産者:複数

 

トム・デ・ボージュ Tome des Bauges

Only Fabrizio/Shutterstock.com

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アルプスのボージュ自然公園内にある高地の、牧草地で放牧された牛の乳を使用したセミハードチーズです。
甘く複雑な味わいが特徴のこのチーズですが、これは草地に咲き乱れる様々な野草を食べて育った牛の乳だからこそ生み出される味わいです。

テイストの特徴

サヴォワ地方のトム系チーズの中でも、トップクラスの味を誇るとして人気が高いものです。しなやかなテクスチャーが特徴で、熟成とともに外皮は厚くなり、しわが寄ってきます。

Let’s eat!

そのまま食べるなら、ヘーゼルナッツやプルーンを添えて食べるのがお勧めです。またスープやオムレツ、フヌイユとエンダイブのサラダに加えても美味しく頂けます。

  • フランス: ローヌ=アルプ地方
  • 熟成 :約5週間
  • 重量と形状 75g、円形
  • 大きさ: 直径18cm、高さ4cm
  • 乳種:牛
  • タイプ:セミハード
  • 生産者:複数

 

サント=モール・ド・トゥーレーヌ Sainte-maure-de-touraine

picturepartners/Shutterstock.com

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AOCを取得した山羊のチーズです。
世界のチーズ愛好家からシェーブルチーズの基準とも見なされているロワール地方の山羊乳チーズですが、その歴史は古く、ロワール地方に山羊が持ち込まれたのは8世紀頃だったと言われています。

ロワールの山羊のチーズには6つのAOCチーズが含まれますが、そのなかでもこのサント=モール・ド・トゥーレーヌは人気のあるチーズです。ロワール地方の気候は山羊が良質な乳を創り出す完璧な環境を提供しており、特に復活祭周辺の春先から11月初旬の間に作られたチーズが最上とされています。

パイユと言われる麦わらがチーズの中心に通っているものは、アルチザン(職人)によって作られたことの証明です。現在は山羊の乳のチーズは広くシェーブルチーズと呼ばれていますが、本来はロワール地方の山羊チーズのみを示す言葉でした。

テイストの特徴

灰をまぶした外皮は、灰色やピンク、黄色がまだらに浮かぶ房状の青カビに覆われており、カビの繁殖が進むと中身はつまり、レモンのようにフレッシュでナッツの風味が楽しめます。香り高くハーバルで力強い味わいは、ロワールの山羊チーズ特有のものと言えるでしょう。

Let’s eat!

丸太形の形状は特徴的で、チーズプラトーに加える一品として最適です。また、厚めにカットしたチーズのスライスをバゲットなどにのせて焼き、グリーンサラダにのせたフランス料理のシェーブルサラダを作るのには欠かせない存在です。ワインを合わせるなら、ロワール産のすっきりとした白か軽めのロゼ、フルーティーな赤がよいでしょう。

  • フランス:サントル地方おのびポワトゥー=シャラント地方
  • 熟成:10〜28日
  • 重量と形状:250g、丸太型
  • 大きさ:直径4cm 長さ18㎝
  • 乳種:山羊
  • タイプ:シェーブル
  • 生産者:複数